6月21日に橋梁点検実習を行いました。
講師:国土交通省 九州地方整備局 九州技術事務所
参加:技術第2部 若手社員、道路橋点検士受講者

今回は、国土交通省 九州地方整備局 九州技術事務所で行われている、橋梁実モデルを用いた研修に参加してきました。
実際に久留米市内に架けられていた橋梁を実モデルとして活用しており、橋梁の劣化や損傷状況を、目で見るだけでなく、触れたり聞いたりすることができる施設です。

橋梁における3大損傷と言われるうち”塩害”と”ASR(アルカリ骨材反応)”について標本を見ながら説明を受けています。
ちなみに、3大損傷のあと1つは”疲労(車の積載荷重など)”です。
シュミットハンマーと呼ばれる器具をコンクリートに押し当て、反発する力からコンクリートの強度を簡便に調べています。この器具は、あまり重くないため誰でも簡単に計測することができます。
打音検査(コンクリートをハンマーで叩き音を聞く)は、音の違いにより、健全か空洞になっているか判断を行います。健全部は、スイカを手で叩いた時のような音で、空洞部は高い音でコンクリート内部で響いていました。
電磁波レーダー装置を用いて、鉄筋の位置や間隔、被り厚さを調べています。電磁波のはね返りによって配筋状況を確認することができます。コンクリートのコアを抜く際に、鉄筋を破損させないための事前確認として使われます。

参加者から感想をいただきました。

R6年度入社 設計 Tくん

今回の勉強会の前までは、座学だけの知識しかありませんでしたが、実際に橋梁モデルを”見る、触れる、考える”ことでより理解を深めることができました。特に、コンクリートの空洞を調べる打音検査で、見た目では差がなくても、打音することで音の響きに明確な差があったことが印象的でした。

R3年度入社 設計 Kさん
これまで橋梁点検業務に携わったことがなかったため、聞いたことある言葉でも実際の現象が分からず、正直、あやふやなところがありました。ですが、実際に見たり聞いたりすることで、言葉と紐づけることができました。

前回の測量勉強会と同様、今回も外で行いました。
特に点検業務は、実際に体験してみないと分からないことも多いため、会社の外に出て行う
ことで、より知見を高めています。

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技術第2部作業アカウント