9/2(月)、9/3(火)の2日間にわたり、球磨川豪雨災害現場視察講習会が行われました。
今回の講師は、平成30年から八代河川国道事務所の発注者支援業務に携わっておられる、技術第1部のF課長です。熊本県南部に位置する球磨川流域は、令和2年7月で発生した豪雨により被災しました。この豪雨災害による爪痕から豪雨の規模や恐ろしさを感じるとともに、現在行われている復旧状況を見ることで、知見を広め、今後の業務に活かすことを目的とした講習会です。
座学では豪雨の降水量や当時の災害後の映像等を見ましたが、とても大きな災害だったのだろうと、漠然とした印象を得るだけでした。
しかし、現場視察では実際の球磨川の川幅の大きさや、護岸の高さ、そして現場の痕跡から分かる災害時の水位を見て初めて、映像だけでは分からない豪雨の大きさと恐ろしさを実感させられました。大きく傾いた軌道敷、ぽっきりと折れた電柱、流されてしまった橋梁、爪痕は4年経った今でも深く残っていました。
球磨川は、球磨川下りやラフティング等のアクティビティで人気のスポットです。現場視察の際もたくさんいらっしゃいました。平常時の水位は高くないのにも関わらず、大雨が降るとここまで表情を変えるのかと、言葉を失いました。
また、その後復旧作業が進められている現場も見ることが出来ました。
今回の講習会は、土木の仕事の必要性を再認識し、人々の安全な生活と安心のために一生懸命業務に取り組んでいかなければならないと使命感に燃える機会となりました。
参加者から感想をいただきました。
R5年度入社 積算 Tくん
被災状況を実際に目の当たりにすることで、自分が行なっている業務の重要さや、ただ仕事をこなすだけではなく背景や意味を理解して取り組む必要があると再確認できた研修でした。
R6年度入社 設計 Tくん
防災・復興の取り組みで、地面一体を1メートル以上かさ上げするなど、想像を超える対策が行われていました。これらの現場での対策を目の当たりにし、地域の復興には長い時間と数多くの人の力が必要であることを改めて認識しました。